ライブレポート

【即出しライブレポート】REASTERISK, LAPiS LiGHT, Risky Melody, Octaviagrace @ 渋谷 CYCLONE 2018/03/03

2018/03/04



3/3 渋谷サイクロンで行われた REASTERISK presents REINCARNATION vol.14 のレポートをその日のうちにやってみよう!と無謀なことを思ったのだが、帰宅している途中で日付が変わってしまった(笑)。

全 6 バンド出演で行われたこの企画、開場直後からオーディエンスの入りは上々で、企画の REASTERISK を含め、各バンドの人気の高さを伺わせた。

残念ながら Pulse of Humanityアイスクリームネバーグラウンド は何か書けるほど見れていないので、またの機会に繰り延べる。

Octaviagrace


新たに 4 人の新体制になって初見。よく見ている吉祥寺 CRESCENDO とは環境が異なるので一概に比較はできないのだが、それでもまず音がクリアになった印象が耳に残った。キーボードが同期になったことで、よりソリッドなロックバンドとしての新たな一面が出てきたのかもしれない。

この日の彼らで一番際立っていたのはボーカルのタイトさだろう。楽器隊の音がクリアになったことによるのかもしれないが、楽器隊が出す音の音符の真ん中にボーカルのアクセントがバチッと乗って、聴いていて非常に気持ちがいい。

とは言っても Octaviagrace でのレベルでの話なので、今までのライブがなにもふんわりしていたというわけではない(笑)。

さらにステージングも以前とは隔世の感があるほどに積極的になり、よりオーディエンスを引きつけようという意思が垣間見えた。なにやら体制が変わって覚悟が決まったのだろうか。以前の「バカテクなだけに淡々としたバンド」という印象はもう捨てるべきかもしれない。


Risky Melody


まず目を引いたのは、カワイイ系が多い女性ボーカルのロックシーンに案外少ない「イイ女」系のボーカルだった。ウェブサイトでのガーリーな姿とはあまりに違うので、同名の別バンドかと思ってしまった。クール & スタイリッシュな上下黒のジャケット姿は、その大きくキレのあるステージアクションと相まって印象的だった。

この日は全体としてヘヴィロック、メタル系のイベントで、彼女らはどちらかと言えばオルタナティブな音楽性だが、ステージが始まってしまえばそんなことはあまり関係ない。グイグイ来るボーカルとタイトに練られたバンドサウンドがフロアに広がった。

こういうきちんとライブができるガールズバンドは、メンバーが全員若い女性というだけでアイドル的な扱いになってしまうこともあるのだが、Risky Melody に関してはその扱いでは収まりきらないのではないかという印象。

四月でメンバーの大幅変更があるということなのだが、これだけきちんと演奏してライブができるバンドなだけに少々もったいない感がある。とはいえ解散というわけではないようなので、新体制での更なる飛躍に期待したい。

LAPiS LiGHT


LAPiS LiGHT というのは、なんというかこう「書かせる」バンドだ。外見の作りこみ、演出への力の入れ様、曲間 1 秒で息つく暇もなく進行していくステージ。それらが混然一体となって一つの世界を醸し出す。

MC などなくてもライブは十分オーディエンスに訴求するものになるということを、見るたびに実証していることを感じさせる。オーディエンスは好き嫌いで観に行くかどうか決めればよいのだが、ライブハウスのステージに立つ立場の人こそ、好き嫌いではなく彼女らのライブは見ておくべきではないかと思う。おそらく盗めるものが沢山あるだろう。

単純に個人的な好みで言えば、回を重ねるごとにエクストリーム要素が増えているので、楽器はともかくボーカルはクリーンで十分歌えているのでそんなにスクリーム増やさなくてもいいんじゃないかなあとは思う(笑)。

このバンドは中心人物であるボーカルのクリエイティビティによるものだが、そのボーカル単体で見ても「見せ方」「見られ方」がわかっているなという印象をいつも受ける。

それでいて、ライブで漂う焦燥感のようなものはなんだろうか。オーディエンスを煽る時も、のたうつようにスクリームする時も、彼女は何かとても遠くを見ているように思える。

その理想の果てが奈辺にあるのかなど市井の民にはわかるはずもないが、きっと彼女が本当にやりたい形というのはもっとずっと先の大きなところにあるのだろうということだけは感じられる。

とはいえそれは「今」のステージを蔑ろにしているわけではない。音楽にも演出にもありとあらゆる要素を詰め込んだ一種独特なライブは、轟音の中にある種のカタルシスを感じさせてくれる。


REASTERISK


そういえば自分が弾いてから見るの初めてだ(笑)。

最近あんまり彼らのライブを頻繁に見ていたのである意味色々書くのを控えていたのだが、過去の記憶と比較してみて、なんというか、スケールの大きなバンドになったなと思う。

リリースごとの楽曲の進化、ボーカルの驚異的な成長、ツアー、企画ライブ、ワンマン、その他ありとあらゆることを彼らはこなしてきた。時には仮装 (女装含む) したりして...。

諸々の積み重ね (女装含む) が今一つ結実しようとしているのではないか。そういう期待を抱かせてくれるのが、この日の彼らのステージだったように思う。

「今が良い」というのと「今が良くて、今後もっと良くなるだろう」という印象は似て非なるものだ。同様に、音楽の評価において「悪くない」と「とても良い」には広くて深い隔たりがある。

彼らに対してはいずれも後者を選択することができる。音の充実ぶり、ステージのスキの無さ、少々のトラブルなどは意にも介さないであろう足腰の強さ、そういうものが音の中に満ちている。

来月には吉祥寺 CLUB SEATA でのワンマンが控えているが、そこでもやはり「いいね!」と思うステージを見せてくれるであろう、という予感と期待を抱ける。そして彼らは我々の願いを叶えてくれるだろう。彼らはそういうバンドであると確信している。


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