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ニワカファンの重要性


最初に言っておこう、自分はサッカーについてはニワカ以下であると!

サッカーに詳しくないぞ自慢

一応昔 FC 東京のファンクラブに 1-2 年入っていたことはあるのだが、それもどっちかっていうと「なに!東京に (ヴェルディ以外の) サッカーチームができただと!これは応援せねば!(読売嫌いw)」という郷土愛に近いものだったような気もする。

スラムダンク世代なのにバスケやらず、西武黄金期 (秋山清原デストラーデ) 世代なので少年野球をちらっとやったくらいかな。J-LEAGUE 発足を生で見ていたけど、毎日サッカーに興味があるというわけでもない。

むかーし、J-LEAGUE 発足直前の読売対日本代表の強化試合?みたいなのに抽選であたったことがあって、わざわざ静岡の草薙まで観に行ったことがあるのだが、それ以来生で試合見てない。四半世紀前の話だ...。

あの「サッカーで出来ている国」ドイツに 1 年いたのに、サッカーの試合は地元の草サッカーの試合 (6 部とか 7 部とかうちの高校の方が上手いぞっていうくらいの) のを横目に見て帰宅してた...。

というくらいにサッカーに思考が向かない人間、それが私である。

知識としては、ルールは一通りわかって、プレミアリーグとかブンデスリーガとか言われたら、ああどこそこの国のことね、というのがわかるくらい。個別のチームになると J-LEAGUE でも怪しい(笑)。

競技のファンと日本代表のファン

そんな自分でも、ワールドカップともなると、日本代表には予選を通過してほしいと思うし、試合に勝って欲しいと (形はどうあれ) 応援するし、実際買ったら嬉しいと思う。

まあはっきり言って「サッカーの」「ファン」かどうかと言えば非常に怪しい。渋谷の交差点で夜中に騒いでいる連中と大差ないレベルだ。

日本代表ならどんなスポーツでも応援するが、J-LEAGUE の試合を見て楽しむかと言えばそうではない。

日本代表が世界で活躍する、それはすなわち日本国と日本人にとって栄誉であるから応援する、という気持ちが先にあるような気がする。

逆に昔ある程度専門的にやっていた陸上競技については夜中にテレビで日本のインカレやってたら「ちょっと見てみようかな」と思うし、最近 Facebook でアメリカのインカレ陸上のチャンネルをフォローしてしまって、「お、この選手いいな」などとやっている。

だから陸上競技については「競技のファン」なんだと思う。

競技のファンはもちろん日本代表も応援する。日本代表のファンは、個別の選手や国内での試合を応援するとは限らない(笑)。

まあこういうことかな。

裾野を広げるのはニワカ

ただその四年に一度の「なんちゃって」やニワカファン以下のおれでも、日本代表が強くなれば良いと思うし、その結果世界と伍していけばいいと思うし、そのためには J-LEAGUE のレベルがもっと上がればいいとも思う。

おれでさえ「決定力不足」が日本代表の伝統芸であることは把握しているぞ(笑)。

こういうベリーライトなファンというのも憚られる「ユーザー」でさえ、それなりに楽しみ方というのを持っている。サッカーとただの玉蹴り遊びの区別がつかなかったころに比べれば多少競技についての知識もついたし、世界的に有名な選手の幾人かくらいは知っている。

そして、おそらくそう言う人の方が、サッカーの隅から隅まで知り尽くした人より、人数で言えば圧倒的に多いのだろうと思う。

ある文化が社会の中で一定の位置を占めるにはそれなりのファンの人数が必要だ。そしてそこにいる人の人数で言えば、実際に競技に長年関わっている人数より、見ることだけが好きな人の方が多いだろうし、時々ムーブメント的に関わってくる人の方がもっとずっと多いだろう。

でも初めはかるーいノリで触れたものが、そのうち人生の何パーセント化を占めるに至る人もいる。もちろん学生の時に学校でサッカー初めてそのままずっと触れている人もいる。彼氏彼女、配偶者の影響で関りを持ち始める人もいる。

そういう人たちが自由に出入りするためには、門戸は常にオープンでなければならない。「ニワカは来るな」という雰囲気を醸し出しては、最初の一歩に至る人の数はぐっと減ってしまうだろう。

そう考えると、四年に一度渋谷の交差点で夜中に騒ぐ連中も、そう捨てたものではない。彼らは、「大きなサッカーの試合があると楽しいことができる」と思っているから、ああいうことをやっているのだ。交通が阻害されるのは迷惑ではあるにしても。

つまり、ものすごくざっくり言えば、「サッカーのワールドカップ = 良いもの」というとらえ方をしている。たぶん。

この把握の仕方がある以上、世の中はそれに対して好意的に動く。その動きは、さらに新しいニワカを発生させる。ニワカは年月を経てサッカーファンになる。まさに好循環だ。

で、このサイクルを音楽界隈、というかメタルにも適用できないもんかなーと思うんですよね(笑)。ニワカもベテランもそれぞれの楽しみ方ができて、社会の一角にきちんと存在できるような。

そういう意味で LOUDPARK が今年開催されなかったのは痛いなーと思うんだけど、逆にまたサマソニとかフジロックとかのフェスに吸収されて、何年か後に再度形を変えてスピンアウトできればまた違った形のアクションが起こせるかもしれない、という希望的観測は持っていたりする。

まあというわけで、ニワカを邪険に扱ったらいけないよっていう話。メタルに詳しい兄さん方も、詳しくないサッカーについて上から目線で「違うよ~これだからニワカは~」と言われたらイヤでしょ?(笑)

ニワカはそれ以上になるかもしれないし、ならないかもしれない。ならなかったらそれはそれだし、なったとしたら仲間になればいいっていうだけの話でさ。

みんなはじめはニワカなわけだし。ていうかあるものを本当に極めている人なんているのかね?っていう。

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