音楽

再結成の功罪


ポピュラー音楽が普及して年数が経ったので、過去のある一時期リスナーの耳に届いてその後解散していたバンドが再結成したりするようになっている。

解散後にそのバンドのメンバーがそれぞれ第一線で活動し続けていたとしても、20 代でやる音楽と 40 代でやる音楽は異なることも多い。

それは一般人でも 20 代と 40 代でやりたいことやれることが異なるのと同じだ。

「あのバンドが再結成!」と言われて、聴く方 (既存のファン) としては「あの頃のあの感じ」を求めるわけだけれど、今言った年月の経過というものが影響することを免れるのはなかなか難しい。

ここでリスナーは二手にわかれる。「なんか違う」派と「これはこれでいいじゃん」派だ。

逆に新たにそのバンドに触れる人はある意味で幸せかもしれない。フラットな状態でそのバンドに触れることができる。しかも現在から遡っていくと、その変化 (それが劇的なものだったとしても) を「あ、こんなこともやってたんだ」と比較的冷静に受け入れることができる。

個人的には、昔大ファンで全曲コピーしたユニコーンが再結成後にはそれこそ「なんか違う」になってたし、Harem Scarem あたりだったかは再結成ツアーのインタビューで「これはビジネスだ」と自らぶった切ったりと、再結成については手放しに喜べない経験もしている。

他には、本人たちは当時と同じことを当時と同じようにやっているのに、聴くこっち側の耳が変わってしまって素直に受け入れられない、なんてこともある。

やる側にとっても、50-60 歳になっても 10-20 代の「あの感じ」を求められるのもいささか酷というものだろう。

だからやっぱりその瞬間のその作品、そのライブがリスナー、オーディエンスの心にハマるかどうか、ってのが、なんといっても大事になるんじゃないかしらね。

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