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トランプの演説で英語を勉強してみる 2-2

2017/12/13


トランプ大統領の演説をところどころ文法等を解説するの続き。
資料:http://ironna.jp/article/5250 (出典:IRONNA / BBC)

And spent trillions and trillions of dollars overseas while America's infrastructure has fallen into disrepair and decay.
そしてアメリカのインフラが荒廃し衰退する一方で、海外では何兆も何兆もの金を使ってきました。

・trillion : 1 兆。欧米言語の数の単位は基本的に三桁区切り。thousand (千) - million (百万) - billion (十億) - trillion (一兆)。ちなみにこの次が quadrillion (千兆)。-illion の頭に mono - bi - tri- quad と数詞接頭辞がつく。ギリシャ語系が mono - di- tri- tetra、ラテン語系が uni - bi - tri- quadr。例を挙げると以下のようになる。

■ギリシャ語系
・mono : monologue (モノローグ), mono-rail (モノレール)
・di : dioxide (二酸化物)
・tri : trident (三叉の鉾)
・tetra : tetrapod (テトラポッド)

■ラテン語系
・uni : unicorn (一角獣)
・bi : bicycle (自転車), bisexual (両性愛)
・tri : triangle (三角形)
・quadr : quadruple (四重の、triple の次)

という具合。覚えておくと便利。

One by one, the factories shuttered and left our shores, with not even a thought about the millions and millions of American workers that were left behind.
工場はひとつひとつ、次々と閉鎖し、この国を出て行きました。取り残された何百万人ものアメリカの労働者のことなど、何ひとつ考えないまま。

・left our shores : 我々の浜辺を離れた、つまり海の向こうに行った、海外、外国に出て行った。
・with not even a thought about : with + 否定表現で、「○○せず」にの形式。with (ともに) not (否定) even (~さえも) a thought (一つの考え) で、ガチガチに直訳すると、一つの考えをすることさえしないで → つまり「一顧だにせず」にという意味になる。

From this day forward, it's going to be only America First, America First.
今日から今後は、ただひたすら「アメリカ第一、アメリカ第一」です。

今回のキメゼリフの一つ。大事なことなので、二回言いました(笑)。
From this day forward : 今日からは。今日この日から先は。forward が入って、継続性が強調されたニュアンスになる。類似表現で from now on (今からは) がある。
ちなみに "America first" が何か省略しているとするなら、"America (comes) first" となる。

I will fight for you with every breath in my body - and I will never, ever let you down.
私は自分の命すべてをかけて皆さんのために闘います。そして決して、絶対に、がっかりさせません。

with every breath in my body : これは比喩表現なので、「私の体の中の全ての呼吸をもって」と直訳するとかなり恥ずかしい。全身全霊でとかいう意味。ちなみにポリスの "Every breath you take" にもあるように、breath は take するもの。
never, ever let you down : let + (人) + down で 「(人) をがっかりさせる」。ビートルズは "Don't let me down" (おれをがっかりさせないで)。"make you disappointed" と言うとちょっとカタい。その前の never, ever は never を強調する言い回し。絶対に、絶対にがっかりさせませんから!!的な。

We will reinforce old alliances and form new ones - and unite the civilised world against radical Islamic terrorism, which we will eradicate completely from the face of the Earth.
私たちは古い同盟関係を強化し、新しい同盟を結びます。そして、文明世界を一致団結させて、イスラム過激主義のテロと戦います。イスラム過激主義のテロは、この地上から完全に消し去ります。

from the face of the Earth : この face は顔じゃなくて表面。地球の表面から → 地球上から。Earth は world の代替で、例えば the greatest king of the world → on the Earth などと壮大、大げさにするために使われることがあり、さらに on the Planet (このホシで) などと使いまわされる。

At the bedrock of our politics will be a total allegiance to the United States of America, and through our loyalty to our country, we will rediscover our loyalty to each other.
私たちの政治の礎となるのは、アメリカ合衆国に対する完全な中世です。そして自分たちの国への忠誠心を通じて、私たちはお互いへの忠誠心を再発見するでしょう。

・中世 → 忠誠。誤記ですな(笑)。

And whether a child is born in the urban sprawl of Detroit or the windswept plains of Nebraska, they look up at the same night sky, they fill their heart with the same dreams, and they are infused with the breath of life by the same almighty Creator.
そして大都市デトロイトの裾野(すその)で生まれようが、風吹きすさぶネブラスカの平原で生まれようが、同じ夜空を見上げた子供は、同じ夢で心を満たし、同じ偉大なる創造主によって生命を吹き込まれるのです。

the same almighty Creator : the Creator。創造主は一人しかないので、C は大文字。

これ以後はもうあんまり注釈つけるような表現ないんだよね。文法的にはホントに簡単。イディオムすら使われていない。

長めの文章を訳す時に、英語は後ろから修飾がかかっていくので、文節ごとに斜線を入れて区切るとよいかな。PC やスマホのメモ帳なんかでやってる人は、意味ごとに改行するとかね。そして文節ごとの訳をつなげて行って、日本語として通じる表現にする。向こう独特の言い回しのせいで何だかつかみづらい表現は、まず直訳してみる。そして、日本語での言い回しを考える。

というわけでトランプ演説を訳すコーナーはこのへんでお開き。

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