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外国語が「できる」ための心得


いつのまにか連載になっているっぽいここ数日の「言葉」シリーズ(笑)。

今日はちょっと番外編的な話。気負い過ぎちゃダメよっていう。

「使える」とは?

ドイツで大学の休み期間に別の街に行って語学学校に通ってた。一日たりとも無駄にできねえ!というのもあったし、ちょっと行き詰ってたんで環境を変えたかったというのもある。

あとついでに、たまには透明な水のシャワーを浴びたいというのもあった。なんせ大学の学生寮のシャワーは水道管が腐ってて赤水しか出なかったから(笑)。さすがの旧共産圏クオリティですよ。

そこはドイツ人以外の「外国人」が集まる語学学校で、初歩から中級くらいまでを扱ってるところだった。そこでスペイン人の学生と知り合った。学生と言っても 30 歳くらいだったかな。

この人、スペインでプロサッカー選手だった人。二部でやってたと言ってたかな。信じられないくらいサッカーがうまい。1-2 度一緒に遊びでサッカーやったが、足にくっついてるんじゃないかと思うくらいボールさばきがうまかった。

ちなみに欧州人はたいがいサッカーができるようだが、素人のおれが見ても他の欧州人とは次元が違うレベルのうまさだった。

ただこの人、えーと名前忘れちゃったなあ...、サッカーはアホみたいに上手いが、ドイツ語はからっきしだった。わかりやすく言うと英語で "Hello, How are you?" のレベル。ドイツでどうやって暮らしてるのか疑問に思うレベルだった。

ある日、同じクラスの学生数人と授業の後にカフェでダベっている時に、おれに向かってあることを言った。それは、

「おれ、日本語できるんだぜ」(英語)

「!!!」

衝撃だった。サッカーはうまいけど、ドイツ語はからっきしのこの人がなぜ日本語を...!!日本に行ったことあるのかもしれない、しかし日本語が出来るなんて...!!

「いいか~みてろよ~。ニンジャー、フジヤーマー、コニチワー、サヨナーラー。ほらな~(ドヤァ」

二回目の衝撃が来た(笑)。

当時のおれにとっては、(ドイツ語が) 「できる」とは、現地で日本人枠じゃない就職ができるレベルだった。新聞がスラスラ読めて、テレビのニュースで言ってることもわかって、仕事もドイツ語でできて、雑談もなんのその HAHAHA くらい。これが「ドイツ語ができる」ということだと思ってた。だから焦ってた。

ところがこの人は、単語四つしか知らないレベルで「できる」と言ってのけやがった!

しかし考えてみると、確かにニンジャフジヤマはできている。ゼロではない。話のネタにしかならない程度だけど、それでも全くゼロではない。このレベルが「できる」んだったら、日本人全員英語ペラペラと言っていいくらいだけど。

でも、おかげでちょっと考え変わったよね。ちなみに彼のレベルでいいんなら、おれは 9 ヶ国語くらい「できる」ぞ(笑)。

彼はとても陽気で気さくな人だった。英語もスペイン訛りがひどくって何言ってるか半分くらいしかわからないけど、なんだかんだ仲良かった。それはなんとなくコミュニケーションができてたからで、朝学校に来ると会う人に順番にスペイン語か何かで話しかけて肩をバシバシ叩いて一人で大笑いしてた。

スペイン語だからほとんどの人は何言ってるかわかってなかった。一度話しかけられてた同じクラスの人に「さっき何て言われてたの?」と聞いてみた。すると答えは「わかんない。でもたぶん朝の挨拶でしょ」ということだった。

結局コミュニケーションなんて物おじしなさと「話そう」という気持ちだけなんだな~と彼を見て思った。

そして、六週間ほどの滞在が終わろうとしていた頃、あのスペイン人がおれのところに来て言った。

「スペインで仕事見つかったから、スペインに帰るわ~」

おまえ、何しにドイツ来てたんだよ!(笑)

ということで、外国語は勢いが大事。逆に、日本で駅歩いてて道を聞かれたっぽいんだけど、相手が何言ってるかわからなかったとする。そしたら「なんだおまえ日本語できないのかガハハハ」と肩叩いてやればそのまま飲み友達くらいにはなれるんじゃないかな(適当)

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