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まだ作ってないカジノで賭博依存を語るの愚


IR 法案が成立の見通しになったそうな。

■IR実施法案、衆院内閣委で可決 19日衆院通過へ (産経新聞)
https://www.sankei.com/politics/news/180615/plt1806150021-n1.html

IR (Integrated Resort) ってのはなにかっつーとカジノ付きのリゾート施設で、これを作ってもいいよっていう話。

現在法律で許可されている賭博は、競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじ、サッカーくじ、年賀はがきなど。カジノは法律で許可されていない。これを法律で条件をつけて許可しようって言う話が進んでいる。

失業者より賭博依存症患者の方が多い現状

総務省によると、2018 年 4 月の失業者は 180 万人。厚生労働省によると、賭博依存症の推計は 320 万人。

■労働力調査(基本集計) 平成30年(2018年)4月分 (2018年5月29日公表)
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html
■ギャンブル依存症疑い320万人 厚労省推計、諸外国と比べ高く (日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H65_Z20C17A9CR8000/

今失業率が 2.5% だけど、労働人口ベースで言えば、4.4% が賭博依存症ということになる。重複している人もいるかもしれないけど、それにしたって多すぎない?という気はする。どこかの政党の支持人数よりよっぽど多いわけだ。

ちなみにちょっと前まで賭博依存症は 500 万人と言われていたわけだけど、今は 300 万人台の方が信頼性が高いようだ。

■ギャンブル依存症が3年前の536万人からいきなり半減!そのカラクリとは何か (HARBOR BUSINESS Online)
https://hbol.jp/135877

IR 法案が審議されている時に、賭博依存症対策をどうするかみたいな話が出てたわけだけど、競馬競輪に依存している人がそんなにいるだろうか?

ちと考えてみ?カジノはまだ一つもできてない。なのになんで賭博依存症が 300 万人もいるのか?

そりゃどう考えてもパチンコでしょうよ。

競馬の馬券を買えるのは、全国 10 ヶ所の競馬場と 41 ヶ所のウインズ、あとはネットでも買える。

パチンコって駅前にだいたい一か所はあるよな。パチンコの無い自治体ってあるか?というくらいにそのへんにある。業界団体によると 1 万店あるそうな。

■平成28年度 遊技場店舗数、遊技台数一覧表
http://www.zennichiyuren.or.jp/material/report.html/tenpoindex/582

自治体単位ならいざ知らず、パチンコ屋がない都道府県はない。こんなに賭博場にアクセスが容易な環境なら、300 万人が依存症になっていてもおかしくないと思える。

賭博依存症がどうかっていう話をするなら、これから国内に数か所作るかもしれない IR の話をするより、現状 320 万人もいる患者の対策を考えるべき。つまり、パチンコへの規制を考えるべきだろう。

こういうしょうもない法案を「成長戦略の柱」と政府は言うわけだけど、賭け事狂いで仕事してんだかしてないんだかわからない状態の人や、家庭が崩壊している人がまともに生活してくれるようになった方が、よほど経済に貢献すると思うけどね。

というわけで今回はリンク多めの話。

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