社会

俳優、音楽家などが犯罪を犯した場合の対応を考える


プロミュージシャンや俳優などの、いわゆるメジャーのフィールドで職業として活動する人が、犯罪行為で捕まった時に、どうするといいのかということを考える。

現行の法制度は「推定無罪」なので、逮捕されただけでは「容疑者」、つまり犯罪を犯したと警察が見込んでいる人、に過ぎない。

警察に逮捕され起訴されて、裁判で有罪判決を下されて初めて犯罪について有罪であったということになる。

ただ一般的には逮捕された時点で、ほぼクロというイメージになる。

人気商売であればこの「なんかやったかもしれない」というイメージがつくことは致命的で、「じゃあ買うのやめよう」「観に行くのやめよう」となると商売に障りが出る。

先日のピエール瀧の件では、ソニーミュージックが即商品回収、配信停止という対応を行った。

クスリやってようが女殴ってようが、それを知らずに鑑賞して「良い」と思うものは沢山ある。

もちろんクスリに手を出さずに名作を生み出す人も沢山いる。

犯罪を奨励する気は毛頭ないけれど、作品の評価とそれを作る人の人間性や作品外での行動について、直接関連性を持たせる必要性があるだろうか?と疑問に思っている。

その点について、ツイッターでほとんど唯一論理的に説明していたのは以下の投稿だけだった。

この指摘は確かになるほどなと思った。

この投稿の本人によるレスに詳述しているブログのリンクがあるのでそこも読むとより詳しくわかる。

作品が売れれば売り上げが発生して、制作者にその一部が供給される。

世の中の大部分の人は犯罪を犯さずに生活し、制作者は犯罪に手を染めずに作品を作っている。

そんな中で法を逸脱して作品を作った人が同じギャラを手にするのは不公平だと、確かに言える。

さらに、イメージを売っている人の場合、あるいはその人のイメージに付託して商売をしている人がいる場合、「○○をやったアイツ」が作品を売ったり宣伝をしても説得力が落ちるというのも、確かにその通りだ。

なので、上記の投稿者もブログで言っているが、有罪かどうかが確定するまで、有罪だった場合はその刑期が完了するまで、その作品からのギャラの支払いを留保する、というのは適切なように思う。

その前にテレビコマーシャルだったりしたら放送取りやめにあたって莫大な金額の違約金が発生していると思うけど。

作品とその愛好者の間だけの関係であれば「作品に罪はない」と言えるのだろうけど、「産業の中の一商品」と考えた場合、「犯罪を犯すような人が関わっているのは困る」という理屈も確かに通る。

企業体として商売を行っている場合、当然後者の理屈を採るだろうし、結果としてそれに応じたより影響を回避する方向の対応、つまり今回のソニーミュージックでの即商品回収、配信停止など、を採るのは企業運営としては (正解がないとしても) ベターかもしれない。

まあそんなに作品に罪はないって言うくらいその作品や制作者が好きなら、配信じゃなくて盤で持っておけということかな。

以上のような理屈なのであれば、仮に有罪になったとして、その刑期 (あるいは執行猶予期間) が完了すれば、当該作品の販売は再開される可能性があるべきだとも一方で思う。

なぜなら、刑期が完了した者は罪を償ったので、犯罪者や受刑者ではなく普通の社会人に戻るからだ。

まあ、あんまり長い期間オツトメしていると廃版になっちゃうけど。

さっきの、逮捕されてから有罪 → 刑期満了までの間のギャランティの支払いを留保するという点なんだけど、薬物であれば薬物依存対策の基金、性犯罪であればリハビリのための組織に寄付をするのもどうかなと考えた。

そして、一度そういう事態を起こした人は、その後もギャランティの何割かをそういう方面への寄付に割かれるのはどうだろうと思った。

のだが、罪を償った人は犯罪者ではないという点を考えると、契約としては可能なのだろうけど、「前科者は罰を受け続けるべき」みたいになって社会における法の在り方としてあまり良くないかもしれないと思ったので、うーんやめておくか。

本人が自発的にそうする場合には問題ないけれどね。

まあとにかく、現状の問題としては、芸能人、ミュージシャン、俳優などの犯罪というのは昔からあるのに、それについて商品回収、公演中止以外の対策がほとんどなされていない。

それについて考えている人もそれほど多くないというのが今回わかったことだ。

制作者、出演者が犯した犯罪行為が明るみに出ると、作品が行き場を失うと同時に、その売上も行き場がなくなる。

もちろん、プロで芸農産業、音楽産業の中でやっている人は、一個人で数十人を相手にしているのとはわけが違って、関わっている人数も多ければその中で動く金額も簡単に数千万円以上の規模になる。

だから、犯罪行為を行わないのがベターであるのはもちろんなんだけど、同時に起きた時どうするかっていう対策も制度として作っておくべきなのではないかなあと思う。

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