音楽

原点の話 9


これがアップされる頃には次の元号も発表されているだろう第九回。

■小中学校時代の話はこちら

原点の話 1
原点の話 2
原点の話 3
原点の話 4
原点の話 5
原点の話 6

■高校時代の話

初めてコピーした曲
初めてコピーした曲 2
初めてコピーした曲 3
初めてコピーした曲 4
初めてコピーした曲 5

■大学時代の話

原点の話 7
原点の話 8

さてドイツから帰国してから XECSNOIN の前身となるバンドを作るわけだが、当然ながら当時はそんなこと思ってない。

帰国して音楽サークルの以前所属していたバンドのスタジオ練習に顔を出すと、後に XECSNOIN のボーカルとなる LOKI がいた。

当時彼はベース担当で、おれの後釜として入ったらしい。なのでおれも彼のことをベースの人と認識していた。

そういえば当時のドラマーくんがあまりリズム感がないやつだったので、「三連符はこうだよ」とか「ここのフィルはこんな感じで」などと現任と前任のベーシストがドラマーを指導するというよくわからないバンドだった(笑)。

で、その「ベースの人」と話をしてみるうちに、どうもボーカルをやりたいらしいということがわかった。

そこで彼がボーカルでおれがベースで、ギターは彼の知り合いを入れて、ドラマーは YOSHIKI にそっくりと噂のやつが今台湾に留学に行っているから (外国語学部がある大学だったので学生の何割かは常に留学していた) 彼の帰国を待って新しくバンドをやろうということになった。

で、ドラマーが帰国。「もうやることになってるからヨロシク」的なノリで新バンドのメンバーが揃った。

このバンド最初はただのコピーバンドだったし、別にオリジナルをやろうというわけでもなかった。

最初にこのバンドでコピーしたのは、Zilch のこの曲。

■ Electric Cucumber / Zilch

これを DJ もサンプラー (いわゆる同期音源の類) もなしでやってみたところ、「なんかサッパリし過ぎてて変じゃない?」「色んな音が足りない気がする」ということで、Zilch のコピーバンドの話は企画倒れになった。

他にも洋楽のコピーもやっていたのだが、そのうちに「いっそのことオリジナルやらね?」という話になった。

当然ノリで快諾。

大学のコピーバンドがオリジナルのバンドになったのであった。

海外のメタル関係のサイトなんかで、XECSNOIN の活動開始時期が 99 年くらいからになっていたり、「オフィシャルでも説明が異なる」みたいなことを書かれていることがあるのは、このあたりの状況を以前 XECSNOIN ブログで書いたことがなぜか翻訳されて伝わっているためだろうと思う。

前身バンドは 99 年くらいからあって、デモテープ作って、ライブハウスで始めたのが 2001 年から、という具合で。

で、オリジナルを作って、さあやろうぜとなった途端にギターのやつが「おれ、留学するんで」と言っていなくなってしまった。

仕方がないので当時普及し始めたインターネットでギタリストを募集したところ、ギターが二人入って来て、第一期 XECSNOIN のラインナップになり、小岩の Studio M の深夜の 6 時間パックでデモテープを作った。

当時はまだギリギリ本当のデモテープで、ラジカセでダビングして増やしてた(笑)。うっかり間違えて孫コピーしてしまったやつもいくつかあったと思う。

で、それをライブハウスに送って最初にリアクションがあったのが、今は無き市川 CLUB GIO だったので、そこに出演し始めた、という話。

ちなみに二番目にリアクションをくれたのは町田の The Play House だったのだが、その前に GIO とのブッキングの話を始めてしまったので、プレハに出るのはその数年後ということになる。

そうか、今考えると町田のバンドになってたのかもしれないのか(笑)。

まあ、それから東奔西走、七転八倒しているうちに 2019 年になり、元号も変わろうかという時期まで、一応死なずに生き残っております。まあ XECSNOIN はなくなっちゃったけどね。

折に触れ、過去を振り返るのは悪いことだとは思わない。

ただ、そこで「あの頃は良かった」って言いたくないんだよね。「あの頃は良かったけど、今はなあ...」って言いたくない。

「あの頃は良かったけど、今はもっと良い」「あの頃も楽しかったけど、今の方がもっと楽しい」と言える状態でいたいし、今のところ自分についてはそれは確実に言える。

当然、選択しなかったものは沢山ある。失ったものも捨てたものもあるし、おれがベーシストでいたいがために傷つけた人もいる。

嘘や裏切りはなるべくしないように心がけてきたつもりだけど、結果的に誰かにそう思わせたことがあるかもしれない。

そういうのも全部ひっくるめての今までだし、そういうものを全部積み重ねた上に今のおれがいると思う。

最近思うんだけど、誰か知り合いのライブを観に行くと、たいていフロアにも知り合いがいる。楽屋に顔を出すとほとんど知り合いしかいないこともある(笑)。

おれに何かを依頼してくる人もいるし、おれが何かを頼める人もいる。

ライブハウスというのが何なのかも知らず、音楽とは何なのかも知らず、「とりあえずやってみようぜ」でライブハウスに出始めてそろそろ 20 年、ベースを手にしてからかれこれ 25 年にもなる。

色々しんどい経験をしたこともあったし、背筋が凍るような思いをしたこともあったけど、いずれにしろ、楽器辞めないでよかったなあと思う。

そりゃあ辞めたら辞めたでまた別の人生があった可能性もあるけれど、それはそれこれはこれ。

一時期、高校の時にエイトビートを気持ちよく弾いてた感覚を超えられてないと思う時期があったけど、今はあの頃より楽器が楽しいな。

というわけで半生振り返り連載おしまい!

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