音楽活動

夢見る頃を過ぎても


そういえば去年まで、前のバンド XECSNOIN の関する投稿を年一回四月末に書いてたんだよね。

ところが今年は書かなかった。

改元の直前でそっちに気を取られてたってのもあるし、Ciel Nocturne を辞める直前だったってのもあるし、そもそもブログを書くのについてそんなに積極的じゃない時期だった。

まあ色々理由をつけようと思えばつけられるんだけど、ようやくおれの中で XECSNOIN をきちんと手放すことができたという気がする。

15 年やってたんだから、余韻が 3 年くらいかかってもおかしくはないでしょ。

思い返すと本当にほんとーに色々あった。良いことも良くないことも、そして金がなかった(笑)。

それらが色々と複合的に今につながっているという気がする。

XECSNOIN の最後の 2 年くらいは、外部からの意見が欲しかったのと、ライブハウスで勝負してるんだからライブハウスになんかヒントがあるだろうと思って狂ったようにクレッシェンドを始めとする各ライブハウスに顔を出していた。

なんなら週に 3-4 回行ってた時期もあった。そのおかげでいまだに M.D.M.S からは「(クレッシェンドの)大家さん」と呼ばれてたりする。働いてねーわ(笑)。

培ったバンド運営のノウハウや数千のバンドのライブを観たおかげで今になって仕事が来たりする。

一つのバンドに専属でやってた時は、ロクにサポートの話すら来なかったのにこれはどういうことだ(笑)。

2001 年から 2015 年まではある意味で蓄積の時期だったんだろうと思うことにしている。下積みにしては長すぎるが。

今にして思うことだけれど、まずプレイヤーとして認められてなかった。

その原因ははっきりしてる。単純に練習不足、弾きこみが足りてなかった。

XECSNOIN でやる分しか武器がなかった。でもギターの二人が上手すぎたせいでなんとなく曖昧に誤魔化されていた。

もちろんそうしないで技術の向上を図っていればまた別の成り行きもあったのかもしれないが、なにしろ余りにも一つのバンドで長いことやっていたので、殻の破り方がわからなくなっていた。

今はあの頃の数倍弾いてる。一つのバンドでやるだけじゃない武器もある程度身につけた。

もちろん専業ミュージシャンでやっている面々に比べれば色々と敵わないところも多い。

あの頃、なんとなくぼんやり弾いてたんだと思う。そしてそうなっていることにも気づいてなかった。

今はきちんと意識を持って音楽と楽器に対面することができているんじゃないかなと思う。あの頃に比べての話だけれど。

夢見る頃過ぎても

いわゆるバンドブームの直撃世代なので、バンドを始めたらホイホイと渋谷公会堂やらどこかのホールでできるようになるものだと思っていた。

ところが自分がバンドでライブハウスに出始めた時期には、そんなブームはとっくに終わっていて、世の中は変わっていた。

そして当然ながら当時でさえメジャーの日の当たる場所に行くことができなかった、数百倍数千倍を数えるバンドのことなんかも目に入ってなかった。

バンドを始めた当時使っていたスタジオのロビーである日メンバーと「30 過ぎて売れてなかったら辞めるよな~」という話をしていた。

今、全然辞めてない(笑)。

歴代のメンバーでバンドを去っていった面々には、家業を継いだり、サラリーマンになったりしている人もいる。結婚して子供ができて親バカになっていたりする(笑)。

それはそれぞれの選択なのだというだけで、別にどっちがどうという話ではない。

一時期音楽に注力して、見切りをつけるというのも選択の一つだし、何が何でも見切りをつけないというのもまた選択の一つだ。

もともとあまり作曲という方面で能力が高くない (という致命的な欠陥) せいもあるが、最近のおれは楽器のプレイヤーとして活動していることが多い。

ゼロから一をクリエイトするというよりは、既にある楽曲を必要に応じて再現するというのがサポートメンバーだ。

もちろんそこにはフレーズを自分なりにひねったりはするけれど、その楽曲そのものを無から生み出したのではない。

そういう意味で、音楽的なクリエイティビティというのは限定的だ。クリエイティビティと言ったら文字の方がよほどクリエイトしている(笑)。

まあそれも良し悪しで、誰かが必要な時に身軽に動ける自分みたいな立場の人がいるから、依頼が来るということもできる。

スポーツの世界だと年齢が上がるにつれて、できないことが増えるかもしれないが、こと音楽においては、案外そうでもなかったりする。

むしろキャリアが積みあがったおかげで、より自分の感覚に正直な音楽を選択することだってできたりする。

あとはやり方を思いつくかどうか、なんじゃないかなと思っていたりする。

まあ 10 年間エクストリームな音楽をやったわりには、もうエクストリームはいいかなと思っていたりするが。

XECSNOIN が解散して、MaKORN というカバーバンドを始めたり、Ciel Nocturne に入って抜けて、気づいたらオリジナルのバンドは SIRENT SCREEM だけになっていたりする。

その間に動画作ったりライブレポートやディスクレビューをやるようになったり、ラジオ番組の MC になったり、色々ある。ついでにドイツ語から日本語への翻訳なんかも請け負うようになった。

XECSNOIN が無かったら今のこういう状況にはなってないだろうと思う。

色々な人がいて、色々な活動のしかたがある。

長いこと活動してきたせいで、なんとなく受けない方がいいんだろうな~という話はその後結局上手く行ってないという勘もはたらくようになった。

長いこと活動してきたおかげか、10 年前にちらっと顔を合わせただけでそれっきりになってた人と今頃再会して、それからなぜか最近頻繁に関係するようになったなんていうこともある。

なにがどう転んでどうつながるかわからないものだ。

これからも出来る範囲でぼちぼち活動していこうと思う。

「いや渋公くらい行くでしょ」のような夢見る頃は過ぎたんだと思う。

だけど、今の方が音楽には真摯に向き合っているし、楽器を弾くのもあの頃の数倍楽しい。まあ責任も何割か増したとも言えるけれど。

プレイヤーにクリエイター的な部分が無いわけではないけれど、プレイヤー = クリエイターだとは思わない。

でもその中で出来ることをひとつひとつやっていって、お客さんが喜んでくれて、バンドメンバーや依頼者が良いと思ってくれればいいなと思う。

-音楽活動

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。