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皇族を「さま」で呼ぶのって違法じゃない?


最近気になっていること。

改元なんかもあって、皇室に関する報道が増えた。

が、殿下という言葉が駆逐されてしまっているような気がする今日この頃なので、書いてみる。

一般的な解釈としては、陛下は天皇皇后両「陛下」、上皇上皇后両陛下のように使う。

殿下は秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下、愛子内親王殿下という具合。

他国の国王や大統領などもも陛下だな。法皇だったら猊下(げいか)。ほかにも閣下などがある。

従来、皇后陛下以外の皇族(天皇は皇族ではない)には、殿下をつけて呼ぶのが普通だったはずだが、最近は「さま」呼びする報道がほとんどだ。

■皇族の範囲
皇室典範第五条 皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王を皇族とする。

ところが法律にはこういう定めがある。

■敬称
皇室典範第二十三条 天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。
○2 前項の皇族以外の皇族の敬称は、殿下とする。

■天皇の退位等に関する皇室典範特例法
第三条 前条の規定により退位した天皇は、上皇とする。
2 上皇の敬称は、陛下とする。

天皇と皇族、上皇は陛下、殿下でお呼びするのが法律で決まっているわけで、口頭ならまだしも文字の媒体で「さま」でお呼びするのは違法ということになる。

ちなみに美智子妃殿下(上皇后陛下)の規定がないが、上皇の敬称が陛下なら、それと同位である上皇后も陛下で呼ぶと考えるのが普通だろう。

聞いた話なのだが、報道各社は「開かれた皇室、親しみやすい皇室」ために堅苦しい「殿下」ではなくて平易な「さま」で呼ぶとしているようだ。

しかし、一方で天皇陛下、皇后陛下、天皇皇后両陛下という敬称は取れていないわけで、皇太子殿下をはじめとする皇族方だけ「さま」でお呼びするのは、何らかの意図があるように思える。

日本では敬語が重視されており、その使用においては「過ぎたるは及ばざるに優(まさ)る」であるのに、皇族にだけ敬語がぞんざいでよいというのは筋が通らない。

その地位にある者に対しては適切な敬語を使うべきだ。

たとえば自分が外部の団体に招かれたりしたときに呼び捨てにされたらあんまり気分良くないでしょ?呼ばれたから来たのに呼び捨てかよと思う。

なお、皇室典範にも天皇の退位等に関する皇室典範特例法にも、定めはあるが罰則はない。

したがって、違法ではあるが犯罪ではない、ということになる。

この件、どうも皇室を不当に貶めたいという意図が働いているように思えてならない。

以前辛坊治郎氏がとあるラジオで「マスコミは意図的にやや左の球を投げる(左翼的な報道をする)。その方がウケるから」と言っていた。

報道の役割、影響力の大きさから考えて、マスコミは権力に対して懐疑的であるべきだとは思う。

だが、マスコミが左でないといけないという理屈は通らない。

何がどう右でどれが左かというのは国によって若干違いがあるが、日本の左、特に戦後の左翼というのは、伝統の軽視、行き過ぎた平等、国家からの離反を志向しているように思われる。

愛国的左翼なんて聞いたことが無いほどに少数だろう。

ところが皇室というのは伝統の塊みたいなものだ。

そういう「左」の人にとって、伝統そのものである皇室はとても邪魔な存在、ことによっては憎悪の対象とすらなっている可能性がある。

しかし、マスコミが(戦後)左翼的だからと言って、国民がそうでなくてはならないわけではない。

天皇誕生日や正月の一般参賀を見てもわかるように、皇室は国民に非常に愛されている。

報道が真実を明らかにするものであるなら、国民から愛されている皇室を貶める敬称の違法な使用を続けることは、その存在意義を自ら失わせることになる。

とりあえず、「皇嗣さま」「悠仁さま」という表記を見かけたら、「皇嗣殿下」「悠仁親王殿下」と読み替えるようにしたい。

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