社会

普通のお金と暗号通貨と電子マネーの違い


さて今日から消費増税実施なので、関連でお金の話をしようと思う。

お金の価値

お金になぜ価値があるのかといえば、それは人間が「それに価値がある」と思う、あるいは「そういうことにする」から。

言ってみれば、お札は手の込んだ印刷をした紙だし、効果は模様が刻まれた金属の円盤なわけだ。

それに誰が価値を与えるかと言ったら、それは人間がお互いに「この紙には1000円の価値があるね」「そうだね」とやるから1000円札には1000円の価値が与えられる。

しかし、個人同士では「いや、その紙にはそんなに価値ないだろ」と思う人がいて、価値に差が出てしまう。

そこで、国の中央銀行が「みんなー、この紙は1000円の価値があるってことにするからよろしくー」とやる。

そうしたら国民は「政府の組織がそういうんならそういうことにしよう」と1000円札に1000円の価値がある「ことにする」。

原始時代は物々交換で取引が済んでいたかもしれないけれど、文明が発達して遠方との交易や大量の物資のやりとりを行うには、為替や紙幣によって信用取引を行う必要が出てくる。

この場合の「信用取引」というのは今のそれとは違って、「この紙はこれだけの価値がある」という合意に基づく取引という意味。

昔は地域の領主や地方ごとにコインや紙幣が発行されたり、日本では銅銭(宋銭)を輸入して使っていたりした。

現代ではドル、円、ポンドなどの独自通貨を発行している国があるが、その価値はその国の中央銀行(および政府)が保証している。

だからその国が政情不安になったりするとそこが発行しているお金の価値が下がる。

例えばジンバブエのように政府がめちゃくちゃな経済政策をやって経済が破綻すると、ジンバブエ政府が発行していたジンバブエドルの価値がなくなってしまった。

ジンバブエ国民が誰もそれを使わなくなり国内で米ドルが流通しまくって、結果ジンバブエドルの発行をやめてしまう、なんてことが起きたりする。

ちなみにジンバブエがジンバブエドルの発行をやめたのは2015年の話な。

法定通貨と仮想通貨の違い

円とかドルとかの、いわゆるところの「お金」を法定通貨と言う。

これはそれを発行する国家の中央銀行が価値を保証しているということは先に述べた。

これに対して最近話題の仮想通貨(暗号通貨、暗号資産ともいう)は、「発行者が誰でもない(ネットワーク上の有志の個人)、あるいは民間企業である」という点が大きく異なる。

仮想通貨は、ぶっちゃけて言えば「ただのデータ」だ。

有名なのはビットコインがあるが、これは最初は不特定多数のコンピュータ上で特定のプログラムを走らせることで得ることができた(これをマイニング<発掘>と言った)。

そうしてマイニングされた特定のデータをネットワーク上の有志が「これには価値がある」と認定することで、ビットコインに価値が発生した。

そしてその価値の創造と取引はブロックチェーンと呼ばれるネットワーク上の相互認証のシステムにより記録、保証される。

ただ、結局のところ仮想通貨は政府と言う巨大組織の保証がないため価値が変動しやすく、その安全性も運営する民間企業のセキュリティ事情によって左右される。

一時期のブームが落ち着いた現在では、仮想通貨は通貨というより投資対象、あるいは投機対象としての認識が強まっている。

なので、仮想通貨というよりは、暗号資産と言った方が適切かもしれない。

ちなみに日本では日本政府の信頼度が非常に高いため、それに比例して日本円の価値が保たれているが、政府が信用されていない国では暗号資産に変換して何かの際にはドルに換金するために保持しておくというような需要もある。

法定通貨と仮想通貨と電子マネーの違い

円やドルといった普通のお金と、仮想通貨(暗号資産)は政府が発行しているかどうかが異なる。

電子マネーはTポイントもそうだし、スイカに入れたお金なんかもそうだし、家電量販店なんかが会員カードに付与するポイントもそれに含まれる。

広義ではオンラインゲーム内で使用できるゲーム内の独自通貨もそれに含まれる。

仮想通貨と電子マネーの何が違うかと言えば、発行者が民間企業というところは仮想通貨と同じだが、その価値は「特定の通貨と連動している」という点が異なる。

仮想通貨が取引市場で価値が上下するのに対して、電子マネーは1ポイント1円で変換すれば、それは日本国内であればずっと1ポイント1円のままだ。時間や日によってポイントの価値が変わったりはしない。

あとは、交通系電子マネーのように単純に法定通貨を電子化しただけという場合には、当然その価値は通貨と連動しており、国内であれば価値は変わらない。

だってスイカで電車乗ろうと思ったら、昨日はその金額で乗れたのに今日は価値が下がったから昨日と同じ金額では乗れませんと言われたらイヤでしょう(笑)。

ちなみに最近話題のPayPayやLinePayなどはそこで使えるポイントは電子マネーだが、決済システムも含む総称でもあることもあるため、文脈によって認識を切り替える必要がある。

そういえば日本って資本主義、自由主義経済の国なのに、学校で「お金とは」って教えないよな~と思ったのでこういうことを書いてみた。

お金の効果的な使い方を考えるためには、お金そのものがどういうものであるかも知っておいた方がいいと思うのだよ。

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