音楽

BPM230で揃えたら音楽がつまらなくなった


今回は「おれがそう感じた」という話。

YouTubeでよく見かける色んな曲のリフやらをつなぎあわせた動画。ある種の「弾いてみた」なんだけど面白いのがあった。

25 METAL RIFFS PLAYED AT 230bpm

全部のリフをBPM230という高速で統一して弾いてみたわけだ。

原曲より速く弾くということで曲芸的な面白さはある。

が、曲が変わってもリフの区別がつきづらいなと思ったのよね。

誤解を恐れずに言うと、メタルのリフなんてコードも似てるし、だいたい6弦か5弦の開放は入ってるしで、基本的な音感としてはどれもさほど違うわけじゃないんだよね。

それをテンポを統一して同じ人がほぼ同じ音色でつなげて弾いたもんだから、余計に区別がつきづらくなった。

ということは、逆に音色とテンポって大事だな!という話になる。

インディーのバンドなんかは一般人が聞き分けづらい細かいニュアンスよりも、こっちの方をこだわった方がいいかもしれない。

レコーディングあるあるなのが、ギタリストがギターソロにこだわって他のメンバーに「AとBとCでどれがいい?」って聴くんだけど、他のメンバーからしたら「違いが分からん」となるやつ。

曲作りから立ち会ってるメンバーがわからないものが、完成品だけを聴くことになるリスナーにわかるはずがない(笑)。

であれば、むしろ作品の印象事態を決定してしまうサウンドプロダクションの方に重点を置くべきではないだろうか。

各パートのバランス、パートそのものの音のヌケ、あるいはどこで何を前に出して何を引っ込めるかといったところ。

有能なエンジニアを立てるのであればそのへんエンジニア氏がやってくれてしまう場合もあるが、リスナー目線(耳線)でどこで何が聴こえてほしいかということを作る側も把握しておいてもいいと思う。

サビだったらボーカルが全開だし、ギターソロだったらギターが前に来る。

そういう時に他のパートが「こここだわってるんだよね!」と言っても、それは聴かせどころでは邪魔になるのでそのエネルギーは他のセクションに費やしてくれ、みたいな取捨選択はどうしても必要になる。

そのへんの意思統一を事前にやっておかないと、レコーディング段階、あるいはミックス終わってから「おれのこだわりが聴こえない」とモメることになる(笑)。

テンポの重要性

テンポも曲の印象を決定づける重要な要素の一つだ。

不必要に遅ければかったるいだけの曲になるし、無駄に速ければ妙にせわしない曲という印象にしかならない。

それぞれの曲にそれぞれ適切なテンポがある。

フレーズが要求するテンポというのもあるし、必要によっては曲中でテンポを変えることもやぶさかではない。

メジャーシーンでは「リスナーにウケやすいテンポ」というのがあるらしいので、そこを狙って曲を作るのも手段としてはアリだ。

10曲並べて聴いた時にテンポの上下が10や15くらいしかないと、曲の印象が似てしまいどれも同じように聞こえて、却って個々の曲の印象がより薄れるというようなことが起きる。

キャリアのあるバンドのリハだと、ドラムのカウントしたテンポが設定と2違うと怒られるなんていう話もあるが、一般リスナーの間隔はそこまでシビアじゃない。

いくつか曲を並べて聴いた中で「あの速い曲」「遅いしっとりした曲」くらいの区別が一般リスナーが一度聴いた際につけられるようにしておいた方が効果的だろう。

作曲者に作りやすいテンポがあるし、演奏者にも演奏しやすいテンポというものがある。

そのレンジの中で収めておけば本領を発揮できると言えるかもしれないが、あえて今までにないテンポの曲を作ってみるというのも新しい発見があるかもしれない。

今の世の中はクリック通りにカッチリやるのが主流だけど、一方で曲中での「揺れ」を楽しむ音楽と言うのも伝統的にある。

どちらにしてもバンドでやるのであればタイム感、揺れ感みたいなのはバンド内で統一しておいた方がいいよね。

打ち込みにはない、躍動感、生感を出すところにバンドである意味があるとも言えるのだから。

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