政治

日韓関係は健全化途上


日本と韓国との関係についての報道がが色々ある。

日韓基本条約以後、韓国の要求を日本が呑むことばかりしていたから、向こうからの無茶な要求を突っぱねるようになった昨今、人によっては関係悪化と見る向きもある。

個人的には悪化では全くなく、むしろ健全化の方向に向かっていると思っている。

それまでの関係がいびつだっただけで、ダメなものはダメとちゃんと言うようになってきたということなのではないかと思う。

これまでの日韓関係は、ある意味で親がわがままな子供の要求を丸呑みするようなものだった。

金が欲しいと言われれば金をやり、腹が減ったと言われれば食い物をやる、そういうのは甘やかしであって、正常な二国間関係とは言えない。

だから、戦後初めて、21世紀になってようやく日本が韓国のことを子ども扱いするのをやめて、対等に扱うようになったのがこの数年、と考える。

とはいえ、昭和四十(1965)年の日韓基本条約以降、半世紀に渡り築かれた関係を変えようとしているのだから、どこかでひずみがでてもおかしくはない。

既存の関係性の中で商売したり利益を得ていた人たちから苦情が出たり圧力がかかったりすることもあるだろう。

そうは言っても、レーダー照射の報復はまだしてないし、竹島は不法占拠されたままだしで、日本がやるべきことをやってないという状況はまだ変わってない。

正常な二国間関係であるならば、ダメなものはダメと言い、ナメた真似すればきちんと報復をするのがスジだ。

それがイヤだというのなら、その国との関係は所詮その程度のものだったということだ。

行きつくところまで行って、そのさらに先に真の対等な日韓関係が築かれるのだと思う。

日本から見た日韓関係

一般国民レベルだと誤解されていることもあるが、外交、国際関係の目的とは自国の国益を最大化することであって、外国と仲良くすることじゃない。

仲良くした方が自分たちに利益があるから仲良くするのであって、仲良くしたいから仲良くするんじゃない。

極端な話、とある国との関係において、仲良くすることの利益より滅ぼすことの利益が上回ったら、その国は滅ぼした方が外交的には正しいと言える。

ただ、現在では国際世論がなるべく紛争や戦争を回避する方向に向いているので、簡単にどこかの国を亡ぼしたり植民地にしたりはしない、というだけの話だ。

過激なことを言っているように聞こえるかもしれないが、20世紀初頭までだったら全然アリの話だ。

そういう意味では、大して見返りもないのにODAやら資金援助を中小国にまんべんなくやっている日本は、国際的には珍しい、というかちょっと変わってる国だと言える。

ちなみに円借款は利子を取るので一応投資と言える。(反故になることもあるけど)

対韓国に限らないけど、外国のことを必要以上に慮って向こうの利益になるんだから、こっちは少しくらい我慢したらいいのにみたいなことを言うコメンテーターなどがいる。

日本の利益を抑えて他国に利益を渡せというのは、一般人であれば誤解してそう思っても仕方が無いが、政治としては誤りだ。

なぜ、国際関係があるのか、外国という存在があるのかと言えば、それは利害が異なるからだ。

向こうには向こうの利害があるし、こっちには当然こちらの利害がある。

それをすり合わせて取れるところは取ろうというのが外交だ。

だから、国際関係には複数の見方が存在する。

例えば、日韓関係で言えば、日本から見た日韓関係と、韓国から見た日韓関係がある。

日本が利益を取れば韓国の利益は減るだろうし、その逆もある。あるいは双方WIN-WINなこともある。

日本が韓国の無茶ぶりを受け入れなくなったことは日本には利益(損失の減少)だが、韓国にとっては政権の危機かもしれない。

だが、それは日本にとっては良いことなのだ。日本の利益を最大化することが外交の目的なのだから。

ただ、それをやり続けるためには、韓国を中韓サイドに押しやってしまう効果もある。

そうすると、東西冷戦の最後の最前線が対馬海峡になる。

てことは不足の自体に備えないといけないし、国内で宣伝工作を仕掛けられてる場合じゃない。

何しろ最前線だから最初の一撃を食らう立場なわけだ。そのためには備えが必要だ。

今までのアメリカにおんぶにだっこな状況に甘えていられなくなるわけで、法改正や国の制度の変更も必要になる。ついでに憲法も変えた方がいい。

そう考えると、韓国にかかずらわってる場合じゃなくて、中国の動きを注視して牽制しないといけないし、北の拉致被害者も取り返さないといけないし、そうすると日米関係、米中貿易戦争の重要性が際立ってくる。

という具合に視点が広がって知らなきゃいけないことが沢山出てくる。一つの事象は他の多くのことにつながっているのだ。

そう考えていくと、日本から見た日韓関係というのは、重要性が無いとは言わないけれど、対米、対中関係に比べたら、どうしたって重要度は下になる。

対米関係、対中関係より対韓関係が上に来ると言うことは無い。

だから向こうの無茶ぶりにつきあってリソースを無駄に消費させられる必要は無い。

逆に今までの日韓関係がいかにいびつだったかがわかるだろう。

ダメなものはダメと言い、妙な宣伝をしていたら逐一叩き潰す。その上で取引できることがあればやったらいい。

日本の対韓関係は現在スクラップアンドビルドの途上。長年の不自然な形での蓄積のせいできしみや不具合が出ることもある。

だからと言って、正常化の方向に向かっているものを、今までと違うからと言って元に戻してはいけない。

ダメなものはダメと言うのが真に対等な二国間関係というものだ。

...だけど、それが成立するまでに韓国が存在し続けているかなあ?というのは素朴に心配している。

ついでに、国力差から考えたら対等な関係で収めている時点でありがたいと思ってもらうくらいであってもおかしくはない。

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