CD レビュー

【DISK REVIEW】VELVET★CHERRY - Flash


もうちょっとじっくり聴いてからにしようと思ったのだが、あんまり気に入ったのとタイムリーな雰囲気の曲があったので今日やる(笑)。

ボイストレーナーとしても活躍しているスーパーボーカリストAkane率いるロックバンドVLEVET★CHERRYの3rdアルバム "Flash" のご紹介。


これぞハードR&R! これぞVELVET★CHERRY!!
"ベルチェリ"の全てが詰まった、渾身の3rdアルバム!!

BLRC-00120 ¥2,381 (excl.tax)
[収録曲]1. Way of life / 2. Break! / 3. Solitude / 4. Green / 5. refrain / 6. 籠の鳥 / 7. 空白 / 8. Loser / 9. Let’s do it!! / 10. オーロラ / 11. 光

聴いてもらえばわかるように、音楽性としてはトラッドと言っていいほどにハードロックとロックンロールの要素でできてる。

そこに日本語での歌詞が乗り、Akaneが朗々と歌い上げることにより、これだよこれ!というJ-Rock的カタルシスにあふれた1枚になっている。

80年代末から90年代にかけてのいわゆるバンドブームでロックバンドが世を騒がせた時代に音楽を聴いてた人にぶっささるのはもちろん、音楽好きだけどあんまりエクストリームとかデスボイスが得意でない人にもぜひ薦めたい。

まあそういう意味では、おれなんかだと初期衝動の記憶に刺さりまくるどころか掘り起こされるわけだ。

こういうとなんとなくレトロな感じに読めるかもしれないけれど、ロックンロールサウンドはそのずっと前からあるわけで、もはや普遍的と言っていいだろうと思う。

ギターの☆Shinichi☆なんかグレッチあたり似合いそうだしな!(笑)

今作が出たから言えるけれど、前作までは音源だと案外綺麗に丁寧に歌うなという印象だった。もちろんそれが不満ってわけじゃなかったんだけど。

それが今作では、Akaneの歌はより一層表情豊かになり、自由奔放さがグッと増した印象だ。

数ある選択肢の中でその歌い方をチョイスしていることが感じられ、それがために曲のストーリーや起伏がより生き生きと表現されている。

サウンドプロダクション、つまり音作りでも徹底的に歌を第一という芯は保ちつつも、随所でロックのキモ、つまりギターをグッと前に出したり、バンド感重視のところがあったりとかなり考えられている。

トータルでとてもクオリティの高いサウンドになっていると思う。

タイトルトラックの #1 Way of life の出だしから一気に引き込まれるはもちろんなんだけど、抑え気味に孤高の精神を歌う #3 Solitude もいい。

そして、続いての #4 Green !!これはライブ好きにはぜひ聞いて欲しい。というか個人的にこの曲でMV作って欲しい(笑)。

Aメロのちょっと変わったコード進行が良いフックになっていて、その後の曲の展開への起爆剤になっている。

これはまだライブで聴いてないので、ぜひライブで聴いてみたい。

その後は #5 refrain でクールダウン&癒されて...って言っていくとキリがない。どの曲のそれぞれに良さがあってどこから聴いても楽しめる。

だけどその中で #10 オーロラ#11 光 だけは続けて聴いて欲しい。

オーロラの終わりから光へとつながる雰囲気は、今の冬の、とりわけクリスマスの季節にぴったりじゃないですか!

というわけで今日明日に聴いてくださいませ。

Akane先生のクラシック歌唱もフィーチャーされております。

で、ここまで聴いて、つまり最後まで聴いて、「え?もう終わっちゃうの?」と思うかもしれないし、「いい話だった」と思うかもしれない。

いずれにしろ「おわああああもう一回聴きたいいいぃぃ」となることは必定である。

もういいから満足するまで聴こう。という具合にオススメできる快作なわけだ。

歌詞がいい!

このアルバムについてもう一点言いたい。歌詞が良い!

大事なことなので二回言おう。歌詞が良い!!

全然難しい言葉使わずに地に足が着いた歌詞で、それでいて示唆的だったり、あるいはそのまんまストレートな意味だったり、とにかく読んで楽しい歌詞。

まあ、歌詞だから、色んな解釈がありうるはずなんだけど、平易な言葉で読む者聴く者の頭に色んな景色を想起させる、歌詞というより物語的な要素が強いものになっている。

作り手が構成して聴き手に提示する世界観ももちろんいいんだけど、聴き手が勝手にあれこれ想像して「それぞれのベルチェリ」を頭の中に描いていくっていうのも立派な世界観の一つになるだろうと思う。

というわけで、年の瀬に飛び込んできた名盤 "Flash" のご紹介でした。

リリース形態はCDのみのようなので、ショップで購入するか、ネット通販で買うか、あるいはライブで買うか。どこで買っても同じだけ満足できるはず(笑)。

ライブと言えば、来年1月18日にはワンマンライブが吉祥寺CRESCENDOであるので、それまでに聴きこんで、会場で大合唱してくださいませ。

今作をきっかけに飛躍するであろうVELVET★CHERRY、音源聴いて気に入ったり、ライブ観て面白いと思ったら、ぜひ応援してくださいませ。

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