政治

よそはよそ、うちはうち

2019/12/29


年の瀬に残念なツイートを見てしまったので。

まず、在日フランス大使館の公式ツイッターがこういうことを言った。

まあ、欧州が...というか欧米の公的機関が左派的なのはいつものことだ。

EU圏内では死刑が廃止されており、新規加盟国にもそれが要求される。

だからこそトランプが異色だと言えるわけだが。

で、それを引用して自民党の国会議員がこういうことを言った。

趣旨としては、死刑制度についての議論を推進しようと言っているのだが、問題はそこではない。

死刑制度があるかどうかはそれぞれの国の方針なわけだ。

EUにはEUの考え、フランスにはフランスの考えがあるし、日本には日本のやり方がある。

その前に、王族の首をギロチンでちょん切って共和制国家を作ったフランスに死刑がどうのと言われたくないんだが(笑)。

削除されるかもしれないから、スクショしとく。

内政干渉を許容しちゃダメ

国家が他国のやり方に介入することを、内政干渉という。

独立した主権国家は他国からの干渉を排除することができる。

外国に駐在する大使は正式には全権委任大使と言い、その人の言葉はその国を代表するものとされる。

その全権委任大使が率いる駐日大使館が公式ツイッターでこういうことを言うということは、フランスは国家として日本の法制度に介入する用意があると取ることができる。

というわけで、結構な問題になる可能性があるんだけど、大丈夫なのかね?

それに対する反応には二種類ある。一つは「ふざけるな、外国は黙ってろ」というもの。もう一つは「フランスさんがそうおっしゃるなら仕方ありませんね。検討します」というもの。

前者は独立国のもので、後者はフランスの影響が非常に強い国や保護国のものだ。

で、自民党の武井議員の発言の何が問題かと言うと、他国からの内政干渉に敬意を表した、というところだな。

死刑制度については、賛否両論あっていい。

賛成の言論も反対の意見も両方同じだけ機会が与えられるべきだし、我が国は自由主義の国なので発言の自由は保証されなければならない。

だが、外国の公的機関は他国に対して政策を左右するようなことを言っちゃダメなわけ。

この議員が言うべきことは、「内政干渉はお断りします。お引き取りください」だった。

その上で、これとは別に死刑制度についての議論を推進すればよかった。

でないと、日本には他国の干渉を容認する政権与党の国会議員がいるということを発信してしまい、他国の影響を受けたロビー活動やスパイを奨励してしまうことになる。

重要なことは、我々の国のやり方は我々で決める。他国からの干渉は受けない、と言うこと。

文句があるんならツイッターなんかなじゃくて外交交渉の場に持ってこいっていう話よ。

おれたちがやってんだからお前の国もやれというのは、全体主義とまでは言わないが、少々危険だ。

それこそ、多様性はどこいったの?って話になるじゃない?

世界は、少なくとも先進国は一つの考えで統一されるべきだーっていうなら別だけどさ。

というわけで、国会議員にも脇が甘いのがいて困りますなあ、という話。

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