音楽

バンド感


バンド感ってなんだろね?っていつも思うのよね。

言い換えると、レコーディング音源よりライブ演奏の方が良いと思う(あるいはそうとされている)理由って何かなって話。

例えば「ライブ盤」(あるいはライブ版)を聴くと、音質は下がるし、楽器隊の演奏は粗いし、ボーカルはヨレるしでそれが初見(初聴)だと良いと思えないことも多い。

ただ、それが自分が現地で聴いてたものだったりすると、あーそうだったよね~と当時を思い出して良いものだと思えたりする。

この違いは何か?というのは常々疑問に思ってる。

あるいは、ライブハウスで全く初見のバンドのライブが良いと思えたりというのはどういうことかなと。

まあ、もちろんライブ会場の業務用ラウドスピーカーは個人宅の民生用スピーカーより全然レンジが広いってのもあるだろう。

CDより生楽器とPAシステムの方がレンジが広いというのもあるかもしれない。

でもそれだけではないように思う。

最近は同期音源と同時に演奏するバンドも多いので、一定のテンポにガチガチに合わせられればそれが即良い演奏になるかというとそうでもない。

もちろん合わせられることは基本にはなるけれど。

逆にその同期に合わせた上でのほんのちょっとの揺らぎだったりするんじゃないかなと思う。

例えば、(同期無しのバンドで)ドラムが走った時にそれに合わせてその他全員が走るとそれは走ったことにならなかったりする(笑)。

そういう時、妙なスリル感が出ていたりするから困ったものだ(笑)。

そういうことを考えると、見えないもの、人間のアバウトな感覚ではズレているとは感じられない範囲の揺れが生感、ライブ演奏の醍醐味みたいなものに繋がっているんじゃないかという気がする。

楽器をやったことがある人ならわかると思うんだけど、スタジオリハでも気合バキバキの時の音とやる気ない時の音って出したとたんにわかるくらいに違う。

同じ人が弾く同じEmのパワーコードでも、そこに何が入っているかの違いがわかったりする。(もちろんわからないこともあるが)

気合、集中力、想い、色々なものを音に込めることができるし、それは実際音に乗せることができる、と個人的には思っている。

それにはバンドメンバーの同調が必要だ。

大してやる気ないバンドに一人だけビンビンにやる気がある人がいても、空回りにしかならない。

態度や言葉でバンドメンバーを乗せて、自分に同調してもらって、自分の音が良い形で外に出るように状況を作る必要がある。

もちろんそれが最初からできてれば言うことないけどね。

逆にメンバーすら乗せられないなら、それを初めて聴く人も多いだろうライブハウスで初めて聴く曲を聞かせて感銘を与えるなんてことができるはずもない。

聴く人が何によってバンド感、ライブ感を感じるかと言えば、それはもちろん曲のクオリティやその時の音質にも依存するし、基本的な演奏テクニックや事前に作られた演奏上の合意にもかかわっている。

さらに、人によっては、ステージ上の人間関係が見える人もいるし、なんなら健康状態だってバレてしまうこともある。

視線がどこを向いているかとか、アイコンタクトがあるかどうかみたいなことだって影響することもある。

とにかくありとあらゆることがオーディエンスに作用する。

オーディエンス側でも、勢いがあってよかったという人もいるし、雑だったと感じる人もいる。

それはその人が整理された音楽を求めているか、ラフでもパッションを感じたいかによる。

諸々の前提を踏まえて、じゃあライブ感ってなんですかね?っていうと、やっぱり音と一緒に放出される「空気」かなと思う。

その空気を作るために、バンド内の関係は一定以上良好じゃないといけないし、そのバンドの音楽に対してどう向き合うかみたいな意思統一があるとより良いんじゃないかと思う。

そしてオーディエンスがそれに同調すると、良いライブと良いリアクションができるんじゃないかな。

まあオカルトっぽいけど、そんな感じの話。

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