音楽

スタジオリハのススメ


いわゆる「バンドマン」の考え方の話。

サポートを依頼されて部外者だけど中に入る人、の立場でそのバンドなりプロジェクトなりを見ると、「メンバー」とはまた違うものが見えることがある。

リハスタの空気が良かったり、良い意味でテンションが高かったり、緊張感があったりするバンドは結果を出したり、長続きしてたりする。

逆に、空気が悪かったり、前回と同じことの繰り返しで発展性が無く「今日やる意味あった?」みたいなところは、その後うまくいかなくなるケースがあると感じる。

まあ、サポートメンバーを起用するってことはある意味緊急事態であることが多いから、そんなときに緊張感が無いってのは...ていうところでお察しだったりするんだが。

これがメンバー目線だとまた違うんだけどね。「そうは言うけど色々あんだよ!」と言いたいときもあるのは知ってる(笑)。

個人的には完全にビジネスとして音楽やってるわけじゃないから、サポートかちゃんとしたメンバーかに関わらずスタジオリハは結構重視してる。

直接会ってってコミュニケーションすること以上に濃厚に同じ音を出す人たちの人となりを知る方法はないからだ。

なんならスタジオに入る前後にロビーで会話することからだって、同じバンドの別のパートの人がどういう考えで音を出しているかを知ることが出来たりもする。

相手の性格や好み、聴いてきた音楽、今何を聴いてるか、今日合わせる曲をどう思ってるかなどなど。

これらをラインかなんかでやりとりしてたら文字数がかかって面倒な上に時間もかかる。

対面なら「あれだよ、アレ」とか「ここの『ジャッ』をキメたいね」みたいな感じで簡単に済むことも多い。

そしてセッティングしている間に出している音で、「この人はこういう感じで来るんだな」みたいなことがわかる。

ギタリストだったらエフェクターが多いかアンプ直なのか、ドラマーだったら1タムなのか2タムなのか、シンバルの点数が多いのかとか。

逆に自分も見られてると思う。初めて使うアンプでもそこそこ音が作れないと「こいつ音良くないな」と思われてるだろうし。

まあもちろんリハスタに入ればいいってもんでもない。

毎週入ると決めたから入るとか、とりあえずスタジオ入るとか、無目的に入っても時間と費用を浪費するだけだ。

中にはとにかくスタジオにいるのが好きとかロビーでダベるのが好きという人もいるけども(笑)。

昨日の話の続きじゃないけど、バンドの良さってのは属人性が高いということと、メカじゃ出せないものが(今はまだ)あるってことだと思うんだよね。

DTMだったら一人のギタリストがギターパート全部弾いて、なんならベースまで弾いちゃって、ドラムは打ち込みで、ボーカロイドでも入れればそれっぽいものはできる。

が、ライブハウスで生演奏するバンドだとそうはいかない。

じゃあそれをより良いものにするにはどうしていくかと考えたら、相手の手の内を見て自分もそれに対抗していって、みたいな相乗効果を作り上げていくための準備がスタジオリハじゃないかなと思う。

もちろんサポートの立場だと1回でビシッと決めないといけないことも多いし、なんなら本番ぶっつけのこともある(汗)。

そういう時でも「あーもうちょっと合わせてたいな~」と思うところは良いバンドだし、その逆は、まあそういうことだ。

新規に立ち上げるバンドなら、スタジオに入るごとに発見があったり良くなるのが手に取るようにわかったりする。

ところが、年季の入ったバンド(笑)だと、そういう時期は過ぎているのでそうでもなくなることがある。

そこでスタジオに入ることをやめてしまうとそれまでなんだけど、そこで何かしら見つけて対面でのリハを続けていくと、それが埃のように積もって、そのうち何があっても演奏が壊れない安定感みたいなものが出てくることにつながる。

あるいは、それ自体がバンドのクオリティを維持することにつながったりもする。

最近は、データのやりとりで曲作りも進むから、以前に比べて誰かの家に行ってまでギター合わせるとかスタジオに必ず毎週入らないと曲作りが進まないということも少なくなってきた。

そうは言っても、対面で得られる情報というのは、曲のファイル一つからよりはるかに多くの情報を得られるわけだ。

そういう意味でも、ライブが決まらないとスタジオ入らないのもやり方としてはアリだけど、定期的に顔を合わせて音出しておくってのも大事なんじゃないかなと思うのよね。

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