音楽

音楽との自由なつきあい方


普段ライブハウスで四苦八苦したり一喜一憂したりしている我々。

むかーし、とあるライブハウスというにはだいぶ大きな会場でのライブイベントに出演することになった。

これはお客さん沢山呼ばないかん!と思い、ありとあらゆる人に声をかけた。

知人だけど「バンドって何する人?」くらいの音楽にかけらも興味がない人も誘ってみたところ、こんなことがあった。

「何人くらい来るの?」
「会場は(四桁)人入るところだよ」
「それしか来ないの!?」
「ぐぬぬ」

どうもその人にとってライブ、コンサートは万人単位の人が来るのが普通であるらしかった。

ついでに音楽やってる人はへらへらして遊んでるのにお金持ってそうだから悪いことをしているっぽいなど散々であった(笑)。

ということで、一般の人との意識の乖離を甚だしく思い知らされたわけだ。

逆に言えば、それまで世に登場したロックミュージシャンはイメージ作りには成功していたとも言える。

アルバム制作が大変でもう辞めようかと思いました、みたいなことはロックミュージシャンは言わないものだからだ。

軽快に音楽を奏でて、それを楽しむ人々がいて、結果それが収入になる。

何の問題もない。むしろWin-Winで、誰も不幸になってない。制作が押したらレコード会社や事務所はストレスがすごいかもしれないが(笑)。

例えば、1000人、2000人入る会場でワンマンライブを年に数回やれるようになったところで、それだけでは生活できるほどの収入にはならない。

音源の売り上げ、グッズの売り上げ、著作権収入、メディア等の出演料、その他関連事業の収入諸々合わせてどうにか死なない程度、というくらいかもしれない。

そう考えると音楽家、特にロックミュージシャンは元々多角的に商売するものだとも言える。

実際スクールの講師をしたり、セミナーをやったり、アパレルのブランドを立ち上げて経営や店舗運営にまで携わる人もいる。

と考えると、多角的に商売するということは、元々音楽単体では食いづらい商売だということも言えるかもしれない。

一時期のようにCDが何万枚も売れて万人単位のホールがいつも満員で、と言うくらいのクラスになれば別だろうけど。

最近では、従来のやり方でライブやるよりYouTuberになってネット配信で演奏した方がコスパが良いなんて言う人もいるくらいで。

まあ、何をやるのも人それぞれで、やり方は沢山ある。そういう意味で音楽は自由と言えるかもしれない。

レコードの時代があり、CDの時代があって、今はネットを活用する時代になった。そう言ってる間に次の時代が来る。

良い音楽は次代を超えるなんていうけれど、それは世に広まってからの話だ。

沢山のリスナーが長い期間聴いていたからこそ時代を超えるんであって、広まらなければそれはただの曲だ。

ロックバンドが雨後の筍のように出てきて音楽が出せば売れるみたいな時代でさえ、脚光を浴びなかった人たちは沢山いる。

爆発的なヒットが出づらくなった昨今では状況はより一層厳しくなっている。

そんな中では、音楽をツールの一つと考えることもありだし、音楽以外の人との協業(コラボレーション)だって必要になるかもしれない。

もちろん別に仕事をしながら自分が良いと思う音楽だけを追求するっていうことだってアリだ。

音楽関係だけでも、作詞作曲、アレンジ、ミックス、マスタリング、ライブ演奏、映像制作、色んなことに特化している人が出てきている。

それらも含めて音楽は自由、かもしれない。

個人的には、音楽は音楽でいいんだけど、開き直って色々やってみて、ダメなものは捨てて、新しいものはバンバンやってみる。

それを繰り返していくうちに、それぞれに合った音楽を中心としたスタイルみたいなものが見えてくるんじゃないかなと思う。

-音楽