音楽

生活の中のバンド活動


どう折り合いをつけていくかって話。

10代、20代の頃は、生活を120%バンド中心に組み上げても、まあどうってことない。

それ以降になると、なかなかそうもいかなかったりする。

仕事の影響、結婚したり、子供ができたり、親が要介護になったり、色々ある。

それによって音楽との付き合い方、インディーズバンドというほぼ有志団体のあり方も変わっていく。

結果として、バンド活動から撤退したり、音楽そのものと距離を取ってしまう人もいる。

個人レベルで言えば、それは人それぞれで、誰が悪い悪くないという話でもなかったりする。

何をどこまでやるかというのは人それぞれの判断なわけだけれど、責任を負う対象が自分一人だけでなくなった場合、状況は変わる。

例えば、結婚した相手が、バンド活動を継続することに、積極的に応援してくれないまでも放っておいてくれるくらいならまだいい。

ライブをやることにも支障が出たり、家で楽器を弾くこともできなくなくなったりする。

楽器の所有にも気を使ったり、バンドがあるおかげでいさかいが起きたりしたなんていう話も聞く。

楽しいものであるはずの音楽が、責任を共有する人にとっては楽しくなかったり悩みの種だったりするのは、あまり良いこととは思われない。

あるいは女性であれば妊娠した場合には、物理的に「バンドなんてやってる場合か!」となる。

早いと数か月で復帰する人もいるが、たいていの場合は子供を預けられるようになるにも1-2年はかかる。

音楽の世界で1年という期間は非常に長い。

人気のあるバンドが解散や活動休止する時も、その余韻は長くて数か月しか続かない。

1年も経てばシーンの流行り廃りも変わるし、バンド自体が置かれる状況も変わる。

そんな中で「待ってくれ」と他のメンバーに言えない場合もある。

家族や、ある意味ではそれ以上に大切にしているメンバー、あるいはそのほかの身近な人々。

彼らに悲しい思いをさせてまで自分が音楽をやるためだけに、状況を向けられるかというと、まあ流石にこの年になるとそれに全面的に賛成もできない。

結局、配偶者や直接関係する人たちと話し合いをしてうまい落としどころを見つけるしかないんだけどね。

そうなる時には、生活の中での音楽の位置もだいぶ変わっているだろう。

どんなに遅く帰ってきても練習したり曲作りしたりしていた生活から、明日の仕事に備えてまとまった時間が取れない日は弾かないなんていう風に変わっていったりする。

あるいは単純に熱が冷めて、ほどほどのペースでやるようになっているかもしれない。

逆にそういう意味で余裕のあるメンバーは他のメンバーの何かに対して「待てる」かもしれない。

バンドに限らず、何かをやるには費用と時間と労力がどうしたってかかる。

世の中のインディーズバンドの90%以上は本業の傍らバンドもやってるという状況だと思う。

家族が応援してくれる、ライブも見に来てくれるなんていう場合にはいいけど、そうでない場合もある。

状況が移り変わっていく中で、それぞれがそれぞれの状況に応じて、うまい落としどころを見つけていければいいなと思うよ。

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